【慢性リンパ性白血病:二次治療(PFS)】「デュベリシブ」vs「アーゼラ」

DUO(Blood)                        

慢性リンパ性白血病または小リンパ球性リンパ腫と診断され、何らかの治療後に再発または治療が無効であった人が次の治療を考える場合、「PI3K阻害薬 デュベリシブ(1日2回経口投与)」治療を選択することで、「アーゼラ(静注)」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。この効果は、 17p欠失 および/または TP53変異を有する人でも期待できる(HR = 0.40; P = .0002)。

デュベリシブ」治療の主な有害事象は、下痢、好中球減少、発熱、悪心、貧血、咳。

本試験の結果などに基づいて、2022年3月24日、「再発・難治性の慢性リンパ性白血病と小リンパ球性リンパ腫」に対する適応で承認申請されたが、同年9月28日、本申請の内容では承認取得が困難と判断され、申請取り下げが発表された。

【発表】

2018年10月4日

【試験名】

DUO(Phase 3)〔NCT02004522

【試験参加国】

米国、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、ニュージーランド、スペイン、英国

【原著】

Blood. 2018 ;132:2446-2455. [PubMed: 30287523]