「ジャカビ(一般名=ルキソリチニブリン酸塩)」が2023年8月23日、「造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(ステロイド剤の投与で効果不十分な場合)」に対する適応拡大が承認され、造血幹細胞移植後の移植片対宿主病においても使用可能になった。
今回の適応追加は、急性移植片対宿主病(GVHD)に対するジャカビの有用性を検証したPhase 3試験『REACH2』と、慢性GVHDに対する同剤の有用性を検証したPhase3試験『REACH3』の結果に基づいている。
急性移植片対宿主病に対し、「ジャカビ」治療を受けた66.4%の人が副作用を経験した。主な副作用は、血小板減少症23.0%(35/152例)、貧血16.4%(25/152例)、血小板数減少14.5%(22/152例)。
慢性移植片対宿主病例に対し、「ジャカビ」治療を受けた67.9%の人が副作用を経験した。主な副作用は、貧血23.6%(39/165例)、好中球減少症10.9%(18/165例)、ALT増加10.3%(17/165例)。
【承認日】
2023年8月23日
【効能及び効果】
造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(ステロイド剤の投与で効果不十分な場合)
【さらに詳しく】