【HER2陽性乳がん:二次治療(ORR)】「カドサイラ」

JO22997(Jpn J Clin Oncol)                   

HER2陽性の進行・再発乳がんと診断され、ハーセプチンかつ化学療法を受けたことがある日本人女性73名が「カドサイラ」治療を受けた結果、38.4%の人が治療に奏効した。

本試験、EMILIA試験の結果に基づいて、「カドサイラ」が2013年9月20日、「HER2陽性の手術不能又は再発乳癌」を効能及び効果として承認された。

【発表】

2016年2月24日

【試験名】

JO22997(Phase 2)〔jRCT2080221240

【試験参加国】

日本

【原著】

Jpn J Clin Oncol. 2016 ;46:407-14. [PubMed: 26917603]

【添付文書における表記】

トラスツズマブ及び化学療法既治療のHER2陽性の進行・再発乳癌を対象として、本剤3.6mg/kgを3週間間隔で73例に投与した。奏効率は38.4%であった。

本剤が投与された73例において、副作用が67例(91.8%)に認められた。主な副作用は、倦怠感32例(43.8%)、鼻出血30例(41.1%)、悪心29例(39.7%)、発熱23例(31.5%)、食欲減退21例(28.8%)、血小板数減少20例(27.4%)、AST増加15例(20.5%)等であった。