【レジメン図鑑】タブレクタ(MET陽性肺がん)

タブレクタ(一般名:カプマチニブ)」は、2020年6月29日、「MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」の治療薬として承認されたMET阻害薬である。

タブレクタ単剤」治療は、MET遺伝子変異陽性Ⅳ期非小細胞肺がんに対し、行うよう推奨されているレジメンの一つである。

タブレクタ単剤」治療の主な副作用は、末梢性浮腫(52.6%)、悪心(37.1%)、血中クレアチニン増加(25.8%)、嘔吐(18.6%)、疲労(16.5%)、食欲減退(15.5%)、下痢(11.3%)、リパーゼ増加(11.3%)、ALT増加(10.3%)。

【承認日】

2020年6月29日

【効能及び効果】

MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

【さらに詳しく】

このレジメンの主なトライアルを見る

【トライアル図鑑】GEOMETRY mono-1(MET陽性肺がん)
【試験名】 GEOMETRY mono-1(Phase 2)〔NCT02414139/jRCT2080222990〕 【試験開始日】 2015年7月1日 【試験終了予定日】 2022年4月1日 【試験参加国】 日本(愛知県がんセンター、名古屋大学医学部附属病院、国立がん研究センタ ...
【MET陽性肺がん:一次治療(ORR)】タブレクタ
GEOMETRY mono-1(NEJM)                    METエクソン14スキッピング変異を有する非小細胞肺がんと診断された28名が初めての治療として「MET阻害薬 タブレクタ」治療を受けた結果、68%の人が治療に奏効した。 未治療の人でMET増幅を有し ...
【MET陽性肺がん:二次治療(ORR)】タブレクタ
GEOMETRY mono-1(NEJM)                     METエクソン14スキッピング変異非小細胞肺がんと診断され、何らかの治療を受けたことがある69名が「MET阻害薬 タブレクタ」治療を受けた結果、41%の人が治療に奏効した。MET増幅を有し、遺伝子 ...
【MET陽性肺がん:一次治療(OS)】タブレクタ
GEOMETRY mono-1(Lancet Oncol)                 METエクソン14スキッピング変異を有する非小細胞肺がんと診断されたことがある60名が「タブレクタ」治療を受けた結果、41%の人が治療に奏効し、奏効が16.5ヵ月持続した。 【発表】 20 ...
【MET陽性肺がん:二次治療(OS)】タブレクタ
GEOMETRY mono-1(Lancet Oncol)                 METエクソン14スキッピング変異を有する非小細胞肺がんと診断され、何らかの治療を受けたことがある100名が「タブレクタ」治療を受けた結果、44%の人が治療に奏効し、奏効が9.7ヵ月持続し ...
【MET陽性肺がん(日本人):二次治療(ORR)】タブレクタ
GEOMETRY mono-1(Cancer Sci)                 METエクソン14スキッピング変異を有する非小細胞肺がんと診断され、何らかの治療を受けたことがある日本人11名が「タブレクタ」治療を受けた結果、36.4%の人が治療に奏効した。 【発表】 20 ...

 

【今日の標準治療】

【標準治療】MET遺伝子変異陽性非小細胞肺がん
MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性のⅣ期非小細胞肺がんに対して、「テプミトコ単剤治療」、「タブレクタ単剤治療」のいずれかを行うよう推奨されている。2024年10月11日、「ハイイータン(一般名:グマロンチニブ)」が発売され、「ハイイータン単剤治療」も選択できるようになっ ...