
再発小細胞肺がんの人は、IGF1Rチロシンキナーゼ阻害薬「リンシチニブ」治療を選択しても無増悪生存期間が期待できないどころか短縮する。試験では「トポテカン」治療を受けた人の無増悪生存期間、生存期間がそれぞれ3.0ヵ月、5.6ヵ月であったのに対し、「リンシチニブ」治療を受けた人の無増悪生存期間、生存期間はそれぞれ1.2ヵ月、3.4ヵ月と無増悪生存期間は有意に短かった。
グレード3または4の有害事象は、「トポテカン」については貧血、血小板減少症、好中球減少症、白血球減少症、下痢、倦怠感、脱水、低カリウム血症。「リンシチニブ」は血小板減少症、倦怠感、ALT/AST上昇。
【発表】
2016年9月30日
【試験】
Phase 2
【原著】
Oncologist . 2016 ;21:1163-1164. [PubMed:27694157]