
BRAF変異陰性の人が、初めての免疫療法を考える場合、「ヤーボイ」治療に「オプジーボ」治療の追加を選択することで、奏効率の大幅な向上が期待できる。
試験では「オプジーボ+ヤーボイ」併用治療を受けた人の61%で腫瘍縮小効果が認められたのに対し、「ヤーボイ」単独治療を受けた人の奏効率は11%。しかも「オプジーボ+ヤーボイ」併用治療を受けた人の22%で完全奏効が得られた。
グレード 3 または 4 の治療に関連した有害事象は、「オプジーボ+ヤーボイ」併用治療を受けた人の 54%が経験し、「ヤーボイ」単独治療を受けた人では 24%が経験した。
この試験の結果に基づいて、米国では2015年10月「オプジーボ+ヤーボイ」併用療法が「BRAFV600野生型の切除不能または転移性の悪性黒色腫 」の適応で迅速承認された。
【発表】
2015年4月20日
【試験名】
CheckMate 069 (Phase 2)〔NCT01927419〕
【原著】
N Engl J Med. 2015 ;372:2006-17. [PubMed:25891304]
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