【レジメン図鑑】テセントリク(PD-L1陽性肺がん:術後治療)

テセントリク」(一般名=アテゾリズマブ)は、2018年12月「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」について承認され、2022年5月26日に「PD-L1陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法」への適応拡大が承認された。

術後病理病期ⅡB-ⅢA期 完全切除例、腫瘍細胞におけるPD-L1発現50%以上例に対して、シスプラチン併用化学療法後に「テセントリク単剤療法」の追加を行うよう提案することが推奨されているが、50%未満例に対しては、、シスプラチン併用化学療法後に「テセントリク単剤療法」の追加を行うよう勧めるだけの根拠が明確でないとされている。

テセントリク単剤治療」を受けた67.7%の人が副作用を経験した。「テセントリク単剤治療」の主な副作用は、甲状腺機能低下症(10.7%)、そう痒症(8.7%)、発疹(8.1%)、AST増加(7.5%)、ALT増加(7.3%)、甲状腺機能亢進症(5.9%)、発熱(5.5%)、関節痛(5.3%)。

【承認日】

2022年5月26日

【効能及び効果】

PD-L1陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法

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