
一次治療が無効となった人は、「アバスチン」の代わりに「インライタ」を選択しても無増悪生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、一次治療で「イリノテカン」を含む治療を受けた人は、「FOLFOX+インライタ」治療または「FOLFOX+アバスチン」治療を行った。無増悪生存期間は、「FOLFOX+インライタ」治療を受けた人で7.6ヵ月、「FOLFOX+アバスチン」治療を受けた人で6.4ヵ月であり、治療間に差はなかった(p=0.55)。生存期間もそれぞれ17.1ヵ月、14.1ヵ月であり、治療間に差はなかった(p=0.12)。
一次治療で「オキサリプラチン」を含む治療を受けた人は、「FOLFIRI+インライタ」治療または「FOLFIRI+アバスチン」治療を行った。無増悪生存期間は、「FOLFIRI+インライタ」治療を受けた人で5.7ヵ月、「FOLFIRI+アバスチン」治療を受けた人で6.9ヵ月であり、治療間に差はなかった(p=0.83)。生存期間もそれぞれ12.9ヵ月、15.7ヵ月であり、治療間に差はなかった(p=0.88)。
グレード3以上の有害事象を経験した人の割合、それによる治療を中止した人の割合は、「インライタ」を含む治療を受けた人で多かった。
【発表】
2013年12月
【試験】
Phase 2
【原著】