
初めての化学療法としてプラチナダブレットを考える場合、「カルボプラチン」ベースを選択しても、「シスプラチン」ベースに比べて生存期間の延長は期待しにくい。「シスプラチン」と「カルボプラチン」を直接比較した9つの無作為化比較試験をメタ解析した結果によると、「カルボプラチン」ベースのプラチナダブレットの生存期間は8.1ヵ月、「シスプラチン」ベースの生存期間は9.1ヵ月であった。非扁平上皮がんの人や、第3世代の抗がん剤と併用する場合は、「シスプラチン」ベースのプラチナダブレットを選択したほうが生存期間の延長が期待できる。
奏効率は「シスプラチン」ベースを選択したほうが良い結果が期待できる。メタ解析によると、「カルボプラチン」ベースのプラチナダブレットは30%、「シスプラチン」ベースのプラチナダブレットでは24%であった。
【発表】
2007年6月6日
【原著】