【肺がん:二次治療】「アブラキサン(70mg/㎡)」vs「アブラキサン(100mg/㎡)」

JMTO LC14-01(Cancer Med)                   

進行非小細胞肺がんと診断され、前治療歴がある人が次の治療として「アブラキサン単剤治療」を考える場合、「70mg/㎡」を選択しても「100mg/㎡(標準用量)」を選択した場合と同程度の無増悪生存期間が期待できる。

アブラキサン(100mg/㎡)」治療を受けた人の20.5%が治療に奏効したのに対し、「アブラキサン(70mg/㎡)」治療を受けた人では23.1%であった。二次治療として「アブラキサン(100mg/㎡)」治療を受けた人の26.3%が治療に奏効したのに対し、「アブラキサン(70mg/㎡)」治療を受けた人では22.2%であったが、三次治療以降として「アブラキサン(100mg/㎡)」治療を受けた人の15.0%が治療に奏効したのに対し、「アブラキサン(70mg/㎡)」治療を受けた人では23.8%であった。

アブラキサン(100mg/㎡)」治療を受けた人の57.5%がグレード3以上の有害事象を経験したのに対し、「アブラキサン(70mg/㎡)」治療を受けた人では41.5%であった。

【発表】

2023年2月21日

【試験名】

JMTO LC14-01(Phase 2)

【試験実施国】

日本

【原著】

Cancer Med. 2023 ;12:9133-9143. [PubMed: 36807519]