【局所進行上咽頭がん:化学放射線療法(3年OS)】「ロバプラチン+ドセタキセル+放射線療法」vs「5-FU+シスプラチン+ドセタキセル+放射線療法」

局所進行頭頸部がんと診断された人が初めての化学放射線療法を考える場合、「ロバプラチンドセタキセル+放射線療法」治療を選択することで「シスプラチン5-FUドセタキセル+放射線療法」治療を選択した場合と同程度の3年生存率が期待でき、有害事象の軽減が期待できる。

ロバプラチンドセタキセル+放射線療法」治療を選択することで、導入化学療法中のグレード3または4の白血球減少症、好中球減少症、下痢、グレード1または2の高ビリルビン血症、悪心・嘔吐、口腔粘膜炎、倦怠感、食欲不振、低ナトリウム血症の発現率の軽減が期待でき、化学放射線療法中のグレード3または4の低ナトリウム血症、低カリウム血症、グレード1または2の悪心の軽減が期待できる。しかし、グレード3または4の血小板減少症の発現率は高まる。

【発表】

2023年11月20日

【試験】

Phase 2〔NCT03117257

【試験実施国】

中国

【原著】

J Cancer Res Clin Oncol. 2023 Nov 20.  [PubMed: 37985501]