【食道がん:周術期治療(OS)】「化学放射線療法→手術」vs「化学療法→手術→化学療法」

Neo-AEGIS(Lancet Gastroenterol Hepatol)           

食道がんまたは胃食道接合部がんと診断された人が、手術を考える場合、「手術前の化学放射線療法(いわゆるCROSSレジメン)」を選択しても「周術期化学療法(いわゆるMAGICレジメンまたはFLOTレジメン)」を選択しても同程度の生存期間が期待でき、いずれの治療も選択できる。

手術前の化学放射線療法は「パクリタキセルカルボプラチン+放射線療法」、周術期化学療法(2018年まではFECレジメンほか:エピルビシンシスプラチン(またはオキサリプラチン)+5-FU(またはカペシタビン)、2018年からはFLOTレジメン:5-FU+ロイコボリン+オキサリプラチンドセタキセル)が用いられた。

術前化学放射線療法を受けた人の3年生存率は55%、周術期化学療法を受けた人の3年生存率は57%であった。

【発表】

2023年9月18日

【試験名】

Neo-AEGIS(Phase 3)〔NCT01726452

【試験実施国】

デンマーク、フランス、アイルランド、スウェーデン、英国

【原著】

Lancet Gastroenterol Hepatol. 2023 ;8:1015-1027. [PubMed: 37734399]