【HER2陽性HR陽性乳がん:術前治療(5年OS)】「カドサイラ」vs「ハーセプチン+内分泌療法」

WSG-ADAPT-TP(JCO)                      

HER2陽性HR陽性早期乳がんと診断された女性が術前治療として「ハーセプチン+内分泌療法」「カドサイラ+内分泌療法」「カドサイラ」治療のいずれを選択しても5年生存率に差はなく、病理学的完全奏効を得られた場合、術後補助化学療法を省略できる可能性がある。

病理学的完全奏効が得られることが5年無浸潤疾患生存率の改善につながり、試験では病理学的完全奏効が得られた女性で92.7%であったのに対し、得られなかった女性では82.7%であった(HR 0.40, 95%CI 0.18−0.85)。病理学的完全奏効が得られた117名のうち、41名は術後補助化学療法を省略したが、術後補助化学療法を受けた女性の5年無浸潤疾患生存率は、93.0%であったのに対し、術後補助化学療法を省略した女性の5年無浸潤疾患生存率は92.1%と差はなかった(p=0.848)。

【発表】

2023年2月21日

【試験名】

WSG-ADAPT-TP(Phase 2)〔NCT01779206

【試験実施国】

ドイツ

【原著】

J Clin Oncol. 2023 ;41:3796-3804. [PubMed: 36809046]

【さらに詳しく】

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