
CAPItello-291(NEJM)
HR陽性HER2陰性進行乳がんと診断され、アロマターゼ阻害薬加療後に進行した女性が次の治療を考える場合、「フェソロデックス」治療に「AKT阻害薬 カピバセルチブ」の上乗せを選択することで無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。
「プラセボ+フェソロデックス」治療を受けた女性の18ヵ月生存率が65.0%であったのに対し、「カピバセルチブ+フェソロデックス」治療を受けた18ヵ月生存率は73.9%であり、この差は統計的に有意であった。
また、前治療が「アロマターゼ阻害薬単剤」か、「アロマターゼ阻害薬+CKD4/6阻害薬」かに関わらず、「AKT阻害薬 カピバセルチブ」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。
【発表】
2023年6月1日
【試験名】
CAPItello-291(Phase 3)〔NCT04305496/jRCT2080225182〕
【試験参加国】
日本(千葉県がんセンター、九州がんセンター、福島県立医科大学附属病院、埼玉医大国際医療センター、広島市立広島市民病院、相良病院、埼玉県立がんセンター、がん研有明病院、熊本大学病院、京都大学医学部附属病院、四国がんセンター、愛知県がんセンター、名古屋市立大学病院、大阪医療センター、大阪国際がんセンター、群馬県立がんセンター、北海道がんセンター、北海道大学病院、昭和大学病院、三重大学医学部附属病院、神奈川県立がんセンター)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、カナダ、中国、フランス、ドイツ、ハンガリー、イスラエル、イタリア、韓国、ペルー、ポーランド、ロシア、スペイン、台湾、英国
【原著】
N Engl J Med 2023;388:2058-70. [PubMed: 37256976]
【さらに詳しく】
- ホルモン受容体陽性進行乳癌に対するカピバセルチブ〔NEJM日本語アブストラクト〕
- HR+進行乳がん、capivasertib+フルベストラントが有効/NEJM〔ケアネット〕
- capivasertib+フルベストラント、CDK4/6治療歴によらずAI耐性進行乳がんでPFS延長(CAPItello-291)/SABCS2022〔ケアネット〕
- 内分泌療法既治療のHR陽性進行乳癌にAKT阻害薬capivasertibとフルベストラントの併用がPFSを有意に延長【SABCS 2022】〔日経メディカル〕
- HR陽性進行乳がんにAKT阻害薬が有効 フルベストラントへの上乗せ第Ⅲ相試験〔Medical Tribune〕
- HR陽性進行乳癌でAKT阻害薬capivasertibとフルベストラントの併用はプラセボとフルベストラントの併用よりPFSを延長〔日経メディカル〕
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