【子宮頸がん:手術(3年PRR)】「単純子宮全摘出術」vs「広汎子宮全摘出術」

CX.5 SHAPE(NEJM)                

間質浸潤が限定的で、病変が2cm以下の切除可能な子宮頸がんと診断された女性が手術を考える場合、「単純子宮全摘出術」を選択しても、3年骨盤内再発率において「広汎子宮全摘出術」に劣らず、尿失禁や尿閉のリスクの低下が期待できる。

「広汎子宮全摘出術」を受けた女性の尿失禁の発生率は、術後4週間以内で5.5%、術後4週間以降で11.0%であったのに対し、「単純子宮全摘出術」を受けた女性ではそれぞれ2.4%、4.7%と有意に低かった。また、尿閉の発生率も、「広汎子宮全摘出術」を受けた女性では術後4週間以内で11.0%、術後4週間以降で9.9%であったのに対し、「単純子宮全摘出術」を受けた女性ではいずれも0.6%と有意に低かった。

【発表】

2024年2月19日

【試験名】

CX.5 SHAPE(Phase 3)〔NCT01658930

【試験実施国】

オーストリア、ベルギー、カナダ、中国、フランス、ドイツ、アイルランド、オランダ、ノルウェー、ロシア、英国

【原著】

N Engl J Med. 2024; 390:819-829.  [PubMed: 38416430]

【さらに詳しく】