【慢性リンパ性白血病:一次治療(PFS)】「イムブルビカ+リツキサン」vs「フルダラ+シクロホスファミド+リツキサン」

FLAIR(Lancet Oncol)                      

慢性リンパ性白血病と診断された人が初めての治療を考える場合、「イムブルビカリツキサン」治療を選択することで、「フルダラシクロホスファミドリツキサン」治療を選択した場合を上回る4年無増悪生存率が期待できる。

フルダラシクロホスファミドリツキサン」治療の無増悪生存期間は67ヵ月、「イムブルビカリツキサン」治療の無増悪生存期間は本試験の解析時点では未到達であった。

試験に参加した34%が66歳以上であった。66歳以上の人では「イムブルビカリツキサン」治療の3年無増悪生存率が85.0%、「フルダラシクロホスファミドリツキサン」治療の3年無増悪生存率80.2%を上回った(HR 0.64(0.39-1.04))。65歳未満の人で「イムブルビカリツキサン」治療を選択するメリットは大きい傾向であったが、その差は統計学的には有意ではなかった(p=0.069)。

【発表】

2023年5月

【試験名】

FLAIR(Phase 3)

【試験実施国】

英国

【原著】

Lancet Oncol. 2023;24:535-552. [PubMed: 37142374]