IMbrave050(Lancet)
再発リスクが高い切除可能な肝細胞がんと診断された人が肝切除またはラジオ波焼灼療法後の治療を考える場合、「テセントリク+アバスチン」治療を選択することで、1年無再発生存率の向上が期待できる。
生存期間の延長が示せないことが明確になったため、2024年7月25日、「テセントリク+アバスチン」治療の肝細胞がんに対する術後補助療法について開発の中止が発表された。
【発表】
2023年10月20日
【試験名】
IMbrave050(Phase 3)〔NCT04102098/jRCT2080224943〕
【試験参加国】
日本(千葉大学医学部附属病院、愛媛県立中央病院、広島大学病院、札幌厚生病院、兵庫医科大学病院、姫路赤十字病院、金沢大学附属病院、横浜市立大学附属市民総合医療センター、神奈川県立がんセンター、北里大学病院、熊本大学病院、大阪赤十字病院、近畿大学病院、徳島大学病院、虎の門病院、東京大学医学部附属病院、武蔵野赤十字病院)、米国、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、コスタリカ、チェコ、フランス、ドイツ、香港、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ペルー、ポーランド、ロシア、シンガポール、スペイン、台湾、タイ、トルコ
【原著】
Lancet 2023; 402: 1835–47. [PubMed: 37871608]
【さらに詳しく】
- 中外が肝細胞癌術後療法として開発していたアテゾリズマブとベバシズマブの併用など複数の抗癌薬開発を中止〔日経メディカル〕
- 再発高リスク肝細胞がん術後補助療法、アテゾリズマブ+ベバシズマブでRFS改善(IMbrave050)/Lancet〔ケアネット〕
- 高リスク肝癌にアテゾリズマブ+ベバシズマブの術後補助療法で再発を抑制〔日経メディカル〕
- 再発リスク高の早期肝細胞癌の術後療法でアテゾリズマブとベバシズマブの併用は再発または死亡リスクを28%減少【AACR 2023】〔日経メディカル〕
- アテゾリズマブ+ベバシズマブ術後療法が肝臓がん外科的切除後の再発を遅らせる可能性〔海外癌医療情報リファレンス〕
- 術後アテゾ+ベバで早期肝がんのRFS改善〔HOKUTO〕
- 再発リスクが高い早期肝細胞癌の術後補助療法でアテゾリズマブとベバシズマブの併用は無再発生存期間を有意に改善〔日経メディカル〕
- 外科的手術もしくは焼灼療法後に再発高リスクの肝細胞がんに対するテセントリク+アバスチン併用療法、再発リスクを28%減少〔オンコロ〕
- 早期肝細胞がんに対する併用療法の第Ⅲ相試験結果を発表 アテゾリズマブとベバシズマブの併用療法〔Medical Tribune〕
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