遠隔転移を有する膵がんと診断され、「ゲムシタビン+S-1」治療を受けたが成功しなかった人が次の治療を考える場合、「イリノテカン」治療に「オキサリプラチン」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長は期待できるが、生存期間の延長は期待しにくい。
「イリノテカン」治療を受けた人の奏効率が5.5%であったのに対し、「イリノテカン+オキサリプラチン」治療を受けた人では18.4%であった(p=0.06)。一方、「イリノテカン」治療を受けた人の19%がグレード3または4の有害事象を経験したのに対し、「イリノテカン+オキサリプラチン」治療を受けた人では34%であった(p=0.15)。
【発表】
2023年2月3日
【試験】
Phase2〔NCT02558868〕
【試験実施国】
中国
【原著】
Gastroenterol Rep (Oxf). 2023 :11:goac088. [PubMed: 36751477]