【MSI-H/dMMR大腸がん:一次治療(OS)】「キイトルーダ」vs「化学療法」

KEYNOTE-177(Lancet Oncol)                  

MSI-HまたはdMMRの人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで、化学療法(5-FUを含むレジメン単独、またはアバスチンもしくはアービタックスと併用)を選択した場合を上回る無増悪生存期間、PFS2が期待できる。この試験では生存期間の延長を証明することはできなかった。

「化学療法を」受けた人の66%、「キイトルーダ」治療を受けた人の22%がグレード3以上の治療関連有害事象を経験した。「キイトルーダ」治療の主なグレード3以上の有害事象は、ALT上昇、大腸炎、下痢、倦怠感(2%)。化学療法の主なグレード3以上の有害事象は、好中球数減少(17%)、好中球減少(15%)、下痢(10%)および倦怠感(9%)。

【発表】

2022年4月12日

【試験名】

KEYNOTE-177(Phase 3)〔NCT02563002/jRCT2080223183

【試験参加国】

日本(九州がんセンター、四国がんセンター、金沢大学附属病院、国立がん研究センター東病院、千葉県がんセンター、筑波大学附属病院、北海道大学病院、静岡県立静岡がんセンター、慶應義塾大学医学部附属病院、埼玉県立がんセンター、近畿大学病院、国立がん研究センター中央病院、愛知県がんセンター病院、岐阜大学医学部附属病院、大阪大学医学部附属病院、がん研有明病院、都立駒込病院、九州大学病院、大阪医療センター)、韓国、米国、台湾、シンガポール、カナダ、オーストラリア、南アフリカ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、オランダ、ノルウェイ、スペイン、スウェーデン、スイス、アイルランド、イスラエル、英国

【原著】

Lancet Oncol 2022; 23: 659-70. [PubMed: 35427471]

【さらに詳しく】

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