
LITESPARK-005(NEJM)
進行腎細胞がんと診断され、抗PD-(L)1抗体療法、VEGF阻害薬治療歴がある人が次の治療を考える場合、「経口HIF-2α阻害薬 ベルズチファン」治療を選択することで「アフィニトール」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。
本試験の結果などに基づいて、2024年7月22日、「ベルズチファン」単剤治療が「根治切除不能または転移性の腎細胞がん」を予定適応症として承認申請された。
【発表】
2024年8月22日
【試験名】
LITESPARK-005(Phase 3)〔NCT04195750/jRCT2080225166〕
【試験参加国】
日本(藤田医科大学病院、国立がん研究センター東病院、愛媛大学医学部附属病院、横浜市立大学医学部附属病院、神奈川県立がんセンター、奈良県立医科大学附属病院、近畿大学病院、大阪大学医学部附属病院、埼玉医科大学国際医療センター、浜松医科大学医学部附属病院、富山大学病院、山口大学医学部附属病院、九州大学病院、広島大学病院、新潟大学医歯学総合病院、岡山大学病院、徳島大学病院、国立がん研究センター中央病院、虎の門病院、日本医科大学付属病院、がん研有明病院、慶応大学病院)、米国、ブラジル、カナダ、チリ、コロンビア、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、香港、ハンガリー、イタリア、韓国、ノルウェー、ロシア、スペイン、台湾、トルコ、ウクライナ、英国
【原著】
N Engl J Med 2024;391:710-721. [PubMed: 39167807]
【さらに詳しく】
- 進行腎細胞癌に対するベルズチファンとエベロリムスとの比較〔NEJM日本語アブストラクト〕
- 既治療の淡明細胞型腎細胞がん、belzutifan vs.エベロリムス(LITESPARK-005)/NEJM〔ケアネット〕
- 進行腎細胞がんへの経口HIF-2α阻害薬belzutifan、エベロリムスと比較してPFS改善(LITESPARK-005)/ESMO2023〔ケアネット〕
- PD-1/PD-L1阻害薬とVEGF-TKI既治療の進行腎細胞癌でHIF-2α阻害薬belzutifanはエベロリムスより死亡または増悪のリスクを25%低減【ESMO 2023】〔日経メディカル〕
- LITESPARK-005試験で、無増悪生存期間の主要評価項目を達成 WELIREGがエベロリムスと比較して有意にPFSを延長LITESPARK-005試験はWELIREGの良好な結果を示した最初の第3相無作為化比較試験となる〔MSD社プレスリリース〕
- PD-1/PD-L1阻害薬とVEGF-TKIで既治療の進行腎細胞癌でHIF-2α阻害薬belzutifanがエベロリムスよりも有意にPFSを延長〔日経メディカル〕
- 米メルクの新規腎細胞がん薬、第Ⅲ相で主要評価項目のPFS延長〔Medical Tribune〕