
POSEIDON(JCO)
遠隔転移を有し、EGFR遺伝子変異野生型かつALK融合遺伝子野生型の非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「化学療法」に「イミフィンジ」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できるが、生存期間の延長は期待しにくい。「化学療法」に「イミフィンジ+イジュド」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間と生存期間の延長が期待できる。
【発表】
2022年11月3日
【試験名】
POSEIDON(Phase 3)〔NCT03164616/jRCT2080223617〕
【試験参加国】
日本(日本医科大学付属病院、国立がん研究センター中央病院、九州大学病院、広島市民病院、岩国医療センター、金沢大学附属病院、国立がん研究センター東病院、がん研有明病院、久留米大学病院、岡山大学病院、岡山赤十字病院、近畿大学病院、北海道がんセンター、静岡県立静岡がんセンター、藤田医科大学病院、山口宇部医療センター、横浜市立大学附属病院、神奈川県立がんセンター)、米国、ブラジル、ブルガリア、中国、ドイツ、香港、ハンガリー、韓国、メキシコ、ペルー、ポーランド、ロシア、南アフリカ、台湾、タイ、ウクライナ、ベトナム、英国
【原著】
J Clin Oncol. 2023 ;41:1213-1227. [PubMed: 36327426]
【さらに詳しく】
- デュルバルマブ+tremelimumab+化学療法が、NSCLC1次治療の生存を改善(POSEIDON)/WCLC2021〔ケアネット〕
- 進行NSCLCの1次治療でデュルバルマブ、tremelimumabと化学療法の併用は有意にOSとPFSを延長【WCLC 2021】〔日経メディカル〕
- デュルバルマブ併用が未治療進行NSCLCで奏効〔Medical Tribune〕
- デュルバルマブ+tremelimumab+化学療法の肺がん1次治療、全生存期間を延長(POSEIDON)〔ケアネット〕
- 進行非小細胞癌の1次治療でデュルバルマブ、tremelimumabと化学療法の併用は全生存期間を有意に延長〔日経メディカル〕
- 未治療NSCLCへのデュルバルマブ+tremelimumab+化学療法でOS延長〔Medical Tribune〕
- 英AZ、「イミフィンジ」のNSCLC1次治療がOS延長 トレメリムマブ・化学療法併用で〔日刊薬業〕
【こちらの図鑑も合わせて見る】
【添付文書における表記】
イミフィンジ
化学療法歴のない切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者注1)(WHO/ECOG Performance Status 0又1)は675例(本剤注2)+トレメリムマブ注2)+白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法注3)[本剤併用群338例]、白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法注3)単独[対照群337例])(日本人49例[本剤併用群21例、対照群28例]を含む)を対象に、本剤、トレメリムマブ及び白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法を併用投与した場合の有効性及び安全性を検討した。
全生存期間(中央値[95%信頼区間])(536件のイベント)の結果は、本剤併用群で14.0[11.7~16.1]カ月、対照群で11.7[10.5~13.1]カ月であり、本剤併用群は対照群に対し統計学的に有意な延長を示した(ハザード比[95%信頼区間]:0.77[0.650~0.916]、p=0.00304[層別log-rank検定、有意水準(両側)0.00797]、2021年3月12日データカットオフ)。
注1) 体重30kg超であり、EGFR遺伝子変異陰性かつALK融合遺伝子陰性の患者が対象とされた。ただし、扁平上皮癌患者又はKRAS遺伝子変異陽性の患者はEGFR遺伝子変異及びALK融合遺伝子変異の検査を実施しないことが許容された。
注2) 本剤1,500mg及びトレメリムマブ75mgを第0、3、6、9週目に各1回投与し、その後第12週目から本剤1,500mgを4週間間隔で投与した。また、第16週目にトレメリムマブ75mgを1回投与した。
注3) 3週間を1サイクルとして、①パクリタキセル(アルブミン懸濁型)(第1、8、15日目に100mg/m2を投与)+カルボプラチン(第1日目にAUC5又は6を投与)、②ゲムシタビン(第1、8日目に1,000mg/m2又は1,250mg/m2を投与)+シスプラチン(第1日目に75mg/m2を投与)若しくはカルボプラチン(第1日目にAUC5又は6を投与)(扁平上皮癌のみ)、又は③ペメトレキセド(第1日目に500mg/m2を投与)+シスプラチン(第1日目に75mg/m2を投与)若しくはカルボプラチン(第1日目にAUC5又は6を投与)(非扁平上皮癌のみ)のいずれかを4サイクル投与した。対照群では、必要と判断された場合さらに2サイクルまで追加可とした。③ペメトレキセド+白金系抗悪性腫瘍剤投与後に病勢が進行していない患者は、ペメトレキセド(500mg/m2)維持療法(本剤併用群では4週間間隔投与、対照群では3週間又は4週間間隔投与)に移行した。
本剤併用群で治験薬が投与された330例(日本人20例を含む)中321例(97.3%)に有害事象が認められた。本剤併用群でみられた主な有害事象は、貧血164例(49.7%)、悪心137例(41.5%)、好中球減少症99例(30.0%)、食欲減退93例(28.2%)、疲労81例(24.5%)及び下痢71例(21.5%)であった。
イジュド
化学療法歴のない切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者注1)(WHO/ECOG Performance Status 0又1)は675例(本剤注2)+デュルバルマブ注2)+白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法注3)[本剤併用群338例]、白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法注3)単独[対照群337例])(日本人49例[本剤併用群21例、対照群28例]を含む)を対象に、本剤、デュルバルマブ及び白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法を併用投与した場合の有効性及び安全性を検討した。
全生存期間(中央値[95%信頼区間])(536件のイベント)の結果は、本剤併用群で14.0[11.7~16.1]カ月、対照群で11.7[10.5~13.1]カ月であり、本剤併用群は対照群に対し統計学的に有意な延長を示した(ハザード比[95%信頼区間]:0.77[0.650~0.916]、p=0.00304[層別log-rank検定、有意水準(両側)0.00797]、2021年3月12日データカットオフ)。
注1) 体重30kg超であり、EGFR遺伝子変異陰性かつALK融合遺伝子陰性の患者が対象とされた。ただし、扁平上皮癌患者又はKRAS遺伝子変異陽性の患者はEGFR遺伝子変異及びALK融合遺伝子変異の検査を実施しないことが許容された。
注2) 本剤75mg及びデュルバルマブ1,500mgを第0、3、6、9週目に各1回投与し、その後第12週目からデュルバルマブ1,500mgを4週間間隔で投与した。また、第16週目に本剤75mgを1回投与した。
注3) 3週間を1サイクルとして、①パクリタキセル(アルブミン懸濁型)(第1、8、15日目に100mg/m2を投与)+カルボプラチン(第1日目にAUC5又は6を投与)、②ゲムシタビン(第1、8日目に1,000mg/m2又は1,250mg/m2を投与)+シスプラチン(第1日目に75mg/m2を投与)若しくはカルボプラチン(第1日目にAUC5又は6を投与)(扁平上皮癌のみ)、又は③ペメトレキセド(第1日目に500mg/m2を投与)+シスプラチン(第1日目に75mg/m2を投与)若しくはカルボプラチン(第1日目にAUC5又は6を投与)(非扁平上皮癌のみ)のいずれかを4サイクル投与した。対照群では、必要と判断された場合さらに2サイクルまで追加可とした。③ペメトレキセド+白金系抗悪性腫瘍剤投与後に病勢が進行していない患者は、ペメトレキセド(500mg/m2)維持療法(本剤併用群では4週間間隔投与、対照群では3週間又は4週間間隔投与)に移行した。
本剤併用群で治験薬が投与された330例(日本人20例を含む)中321例(97.3%)に有害事象が認められた。本剤併用群でみられた主な有害事象は、貧血164例(49.7%)、悪心137例(41.5%)、好中球減少症99例(30.0%)、食欲減退93例(28.2%)、疲労81例(24.5%)及び下痢71例(21.5%)であった。