TH3RESA(Lancet Oncol)
HER2陽性進行乳がんと診断され、「ハーセプチン」「タイケルブ」、タキサンを含む治療を受けたことがある女性が次の治療を考える場合、「カドサイラ」治療を選択することで「化学療法(ビノレルビン、ゲムシタビン、ハラヴェン、パクリタキセル、ドセタキセルなど)」を選択するより、無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。
「カドサイラ」治療の選択は、グレード3以上の有害事象の発現率の減少も期待できる。試験では「カドサイラ」治療を選択した人の32%にグレード3以上の有害事象が現れた(vs 43%)。好中球減少症(2% vs 16%)、下痢(<1% vs 4%)、発熱性好中球減少症(<1% vs. 4%)が現れることはかなり低くなる。発現率が高くなる有害事象は血小板減少症(5% vs 2%)。
【発表】
2014年5月2日
【試験名】
TH3RESA(Phase 3)〔NCT01419197〕
【試験参加国】
米国、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チェコ、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、イスラエル、イタリア、韓国、ノルウェー、ポーランド、ロシア、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、タイ、英国
【原著】
Lancet Oncol. 2014;15:689-99. [PubMed:24793816]
【さらに詳しく】
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