TROPiCS-02(JCO)
HR陽性HER2陰性転移性乳がんと診断され、ホルモン療法抵抗性となり、化学療法歴がある女性が、次の治療を考える場合、抗Trop-2抗体薬物複合体「トロデルビ」治療を選択することで「化学療法(カペシタビン、ハラヴェン、ゲムシタビン、ビノレルビンより主治医が選択)」を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。
「トロデルビ」治療の主なグレード3以上の治療関連有害事象は、好中球減少(51% vs 38%)、下痢(9% vs 1%)である。
【発表】
2022年8月26日
【試験名】
TROPiCS-02(Phase 3)〔NCT03901339〕
【試験参加国】
米国、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、英国
【原著】
J Clin Oncol. 2022 ;40:3365-3376. [PubMed: 36027558]
【さらに詳しく】
- 抗体薬物複合体SG、複数治療歴のあるHR+進行乳がんでもPFS改善(TROPiCS-02)/ASCO2022〔ケアネット〕
- 多くの治療を受けたHR陽性HER2陰性進行乳癌で抗Trop-2抗体薬物複合体sacituzumab govitecanが医師選択化学療法より有意にOSを延長〔日経メディカル〕
- HR陽性転移乳癌で多くの治療を受けた患者の増悪または死亡のリスクをsacituzumab govitecanが34%低減【ASCO 2022】〔日経メディカル〕
- サシツズマブゴビテカンが治療抵抗性HR+/HER2-乳がんの無増悪生存期間を延長〔海外がん医療情報リファレンス〕
- 内分泌療法、CDK4/6阻害薬、2から4ラインの化学療法を受けたHR陽性乳癌のPFSをsacituzumab govitecanが有意に延長〔日経メディカル〕
- sacituzumab govitecan、HR陽性乳がんにも奏効〔Medical Tribune〕
【こちらの図鑑も合わせて見る】
【今日の標準治療】 |