TROPION-Breast01(JCO)
切除不能または転移性HR陽性、HER2陰性乳がんと診断された1~2ラインの全身化学療法歴のある女性が次の治療を考える場合、「ダトポタマブ デルクステカン」治療を選択することで、「単剤化学療法(カペシタビン、ゲムシタビン、ハラヴェン、ビノレルビンより選択)」を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。
生存期間については、初回中間解析時点では十分なフォローアップ期間に達していなかったが、2024年9月24日、生存期間の延長が認められなかったことが発表された。
【発表】
2024年9月12日
【試験名】
TROPION-Breast01(Phase 3)〔NCT05104866/jRCT2031210440〕
【試験参加国】
日本(昭和大学病院、相良病院、国立がん研究センター中央病院、国立がん研究センター東病院、がん研究会有明病院、福島県立医科大学附属病院、国立国際医療研究センター病院、京都大学医学部附属病院、東海大学医学部付属病院、愛知県がんセンター、神奈川県立がんセンター、岡山大学病院、大阪国際がんセンター、国立病院機構北海道がんセンター、広島市立広島市民病院、四国がんセンター、兵庫医科大学病院、埼玉県立がんセンター、近畿大学病院、九州がんセンター)、米国、アルゼンチン、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ポーランド、ロシア、南アフリカ、スペイン、台湾、英国
【原著】
J Clin Oncol. 2024 Sep 12. [PubMed: 39265124]
【さらに詳しく】
- 転移乳がんへのDato-DXd、医師選択化療よりPFS延長(TROPION-Breast01)/ESMO2023〔ケアネット〕
- 進行ホルモン受容体陽性HER2陰性乳癌に抗TROP2抗体薬物複合体datopotamab deruxtecanは標準化学療法に比べてPFSを有意に延長【ESMO 2023】〔日経メディカル〕
- 新規抗体薬物複合体が転移性乳がんに著効 datopotamab deruxtecan〔Medical Tribune〕
- 抗TROP2抗体薬物複合体の第Ⅲ相結果、転移性乳がんに有効 第一三共とAZ、欧州臨床腫瘍学会で発表〔Medical Tribune〕
- 化学療法治療歴のあるHR陽性かつHER2低発現または陰性の進行乳癌の無増悪生存期間を抗TROP2抗体薬物複合体Dato-DXdが有意に延長〔日経メディカル〕
- HR陽性HER2陰性進行乳癌で1から2ラインの化学療法既治療患者を対象にDato-DXdのフェーズ3が開始〔日経メディカル〕
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