
TROPION-LUNG01(JCO)
進行または転移性の非小細胞肺がんと診断され、何らかの治療中に病勢が進行した人が次の治療を考える場合、「ダトロウェイ」治療を選択することで「ドセタキセル」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できるが、上回る生存期間は期待しにくい。
「ドセタキセル」治療を受けた人の42.1%がグレード3以上の有害事象を経験したのに対し、「ダトロウェイ」治療を受けた人では25.6%であった。「ダトロウェイ」治療を受けた人の8.8%がグレードを問わない薬剤関連間質性肺疾患を経験した(vs 4.1%)。
【発表】
2024年9月9日
【試験名】
TROPION-LUNG01(Phase 3)〔NCT04656652/jRCT2071200104〕
【試験参加国】
日本(北海道がんセンター、国立がん研究センター東病院、国立がん研究センター中央病院、がん研究会有明病院、新潟県立がんセンター新潟病院、静岡がんセンター、藤田医科大学病院、京都大学医学部附属病院、大阪市立総合医療センター、大阪国際がんセンター、関西医科大学附属病院、近畿大学病院、徳島大学病院、仙台厚生病院、埼玉医科大学国際医療センター、金沢大学附属病院、兵庫県立がんセンター、四国がんセンター、九州大学病院、埼玉県立がんセンター、岡山大学病院)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チェコ、フランス、ドイツ、香港、ハンガリー、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ポーランド、プエルトリコ、ルーマニア、ロシア、シンガポール、スペイン、スイス、台湾、中国、英国
【原著】
J Clin Oncol. 2024 Sep 9. [PubMed: 39250535]
【さらに詳しく】
- 既治療の進行非小細胞肺癌への抗TROP2抗体薬物複合体Datopotamab Deruxtecanはドセタキセルと比べて有意な全生存期間の改善を認めず【WCLC 2024】〔ケアネット〕
- 治療歴のある進行NSCLCへの抗TROP2抗体薬物複合体Dato-DXdはドセタキセルよりOSの有意な延長を示せず〔日経メディカル〕
- 非小細胞肺がんへのダトポタマブ デルクステカン、OSで有意差示せず〔Medical Tribune〕
- 既治療の進行NSCLC、Dato-DXdがPFS改善(TROPION-Lung01)/ESMO2023〔ケアネット〕
- 既治療の進行・転移性NSCLCに抗TROP2抗体薬物複合体Dato-DXdは無増悪生存期間を優位に延長【ESMO 2023】〔日経メディカル〕
- 抗TROP2抗体薬物複合体が進行NSCLCに有効 国際共同第Ⅲ相TROPION-Lung01〔Medical Tribune〕
- 抗TROP2抗体薬物複合体Dato-DXdが既治療の進行非小細胞肺癌でドセタキセルよりも有意にPFSを延長〔日経メディカル〕
- 非小細胞肺がんへの新規ADC、第Ⅲ相試験結果を公表〔Medical Tribune〕
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