進行肝細胞がんと診断され、「ネクサバール」治療を受けたことがある日本人20人(うち2人が「レンビマ」治療歴あり、1人が抗PD-1/PD-L1抗体治療歴あり)が「カボメティクス」治療を受けた結果、59.8%の人が24週後も増悪なく生活できていた。ネクサバール治療歴がない14人(うち10人が「レンビマ」治療歴あり、4人が抗PD-1/PD-L1抗体治療歴あり)における24週無増悪生存率は16.7%であった。
「カボメティクス」治療に奏効した人は「ネクサバール」治療の有無に関わらず、いなかった。「カボメティクス」治療を受けた人の無増悪生存期間は、ネクサバール治療歴ありの人で7.4ヵ月、治療歴のない人で3.6カ月であった。
「カボメティクス」治療を受けた人の全員が有害事象のため投与量の変更が必要であったが、その中で最も多かったのは、手足症候群と下痢であった。
【発表】
2021年1月3日
【試験】
Phase 2〔NCT03586973/jRCT2080223960〕
【試験実施国】
日本
【原著】
J Gastroenterol. 2021 ;56:181-190. [PubMed: 33392749]
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