COLUMBUS(Lancet Oncol)
BRAF遺伝子変異陽性の悪性黒色腫と診断された人が初めての治療を考える場合、「BRAF阻害薬ビラフトビ+MEK阻害薬 メクトビ」併用療法を選択することで、「ゼルボラフ」単独治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。
「ビラフトビ+メクトビ」併用療法の主な有害事象(グレード3または4)は、γ-GTP上昇(9%)、CPK上昇(7%)、高血圧(6%)。
本試験の結果に基づいて、2017年7月、米国ではBRAF遺伝子変異陽性の切除不能・転移性進行期悪性黒色腫治療薬として「ビラフトビ+メクトビ」2剤併用療法が承認申請された。日本では2018年4月25日、「BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫」を効能・効果として承認申請され、2019年1月8日に承認された。
【発表】
2018年3月22日
【試験名】
COLUMBUS(Phase 3)〔NCT01909453〕
【試験参加国】
日本(九州大学病院、信州大学医学部附属病院、新潟県立がんセンター新潟病院、国立がん研究センター中央病院、大阪医療センター)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、コロンビア、チェコ、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イスラエル、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ロシア、シンガポール、スロバキア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、英国
【原著】
Lancet Oncol. 2018 ;19:603-615. [PubMed: 29573941]
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