DESTINY-Breast03(Lancet)
遠隔転移を有するHER2陽性乳がんと診断され、「ハーセプチン+タキサン」治療を受けたことがある女性が次の治療を考える場合、「エンハーツ」治療を選択することで「カドサイラ」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間と生存期間が期待できる。
「エンハーツ」治療を受けた人の56%、「カドサイラ」治療を受けた人の52%がグレード3以上の治療関連有害事象を経験した。薬剤性間質性肺炎を経験した人は「エンハーツ」治療を受けた人では15%、「カドサイラ」治療を受けた人では3%であった。
【発表】
2022年12月7日
【試験名】
DESTINY-Breast03(Phase 3)〔NCT03529110/jRCT2080223919〕
【試験参加国】
日本(国立国際医療研究センター病院、愛知県がんセンター、四国がんセンター、九州がんセンター、広島市民病院、北海道がんセンター、神奈川県立がんセンター、熊本大学医学部附属病院、新潟県立がんセンター、岡山大学病院、大阪医療センター、大阪国際がんセンター、埼玉県立がんセンター、静岡がんセンター、国立がん研究センター中央病院、がん研究会有明病院、昭和大学病院)、米国、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、イタリア、韓国、スペイン、台湾、英国
【原著】
Lancet 2023; 401: 105-17. [PubMed: 36495879]
【さらに詳しく】
- T-DXd、HER2+進行乳がん2次治療でOSを有意に改善(DESTINY-Breast03)/Lancet〔ケアネット〕
- T-DM1既治療のHER2+進行乳がん、T-DXdがPFSとOSを改善(DESTINY-Breast02)/SABCS2022〔ケアネット〕
- HER2陽性既治療再発・転移性乳癌へのトラスツズマブ デルクステカンはトラスツズマブ エムタンシンよりも死亡のリスクを36%低減【SABCS 2022】〔日経メディカル〕
- HER2陽性転移性乳がんにエンハーツ(T-DXd)はT-DM1よりも全生存期間を延長〔海外がん医療情報リファレンス〕
- HER2陽性転移性乳がん、T-DXdでOS延長 DESTINY-Breast03試験の2回目の中間解析〔Medical Tribune〕
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