【子宮頸がん:二次治療(OS)】「リブタヨ」vs「化学療法」

EMPOWER-Cervical 1/GOG3016〔NEJM〕          

子宮頸がんと診断され、プラチナ製剤を含む化学療法による一次治療後に病勢が進行した女性が次の治療を考える場合、「抗PD-1抗体 リブタヨ」治療を選択することで単剤化学療法を選択した場合にを上回る生存期間、無増悪生存期間が期待できる。

化学療法を受けた人の6.3%が治療に奏効したのに対し、「リブタヨ」治療を受けた16.4%の人が治療に奏効した。PD-L1 の発現が 1%以上の人における奏効率は 18%、1%未満の人における奏効率は11%であった。

化学療法を受けた人の53.4%がグレード3以上の有害事象を経験したのに対し、「リブタヨ」治療を受けた45.0%の人がグレード3以上の有害事象を経験した。

本試験の結果に基づいて、2022年3月18日、「リブタヨ」が「がん化学療法中または療法後に増悪した子宮頸がん」について承認申請された。

【発表】

2022年2月10日

【試験名】

EMPOWER-Cervical 1/GOG3016/ENGOT-cx9(Phase 3)〔NCT03257267/jRCT2080223984

【試験参加国】

日本(四国がんセンター、愛媛大学医学部附属病院、福井大学医学部附属病院、久留米大学病院、北海道大学病院、聖マリアンナ医科大学病院、琉球大学医学部附属病院、埼玉医科大学附属病院、国立がん研究センター中央病院、がん研究会有明病院、杏林大学医学部付属病院、埼玉県立がんセンター、九州がんセンター、鹿児島市立病院)、米国、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、ギリシア、イタリア、韓国、ポーランド、ロシア、スペイン、台湾、英国

【原著】

N Engl J Med. 2022;386:544-555. [PubMed: 35139273]

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