ENDEAVOR(Lancet Oncol)
多発性骨髄腫と診断され、何らかの治療後に再発または難治性であった人が次の治療を考える場合、「カイプロリス+デキサメタゾン」治療を選択することで「ベルケイド+デキサメタゾン」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。
「カイプロリス」治療を受けた48%、「ベルケイド」治療を受けた36%の人が重篤な有害事象を経験した。
本試験の結果を受け、米国では、2016年1月「カイプロリス+デキサメタゾン」にて、「1〜3回の前治療を受けた再発又は難治性の多発性骨髄腫」を効能・効果として承認され、欧州では、2016年6月「1回以上の前治療歴を有する多発性骨髄腫」を効能・効果として承認され、日本でも、2017年5月18日、「再発または難治性の多発性骨髄腫」に対する用法・用量として、「デキサメタゾン」との併用が追加承認された。
【発表】
2015年12月3日
【試験名】
ENDEAVOR(Phase 3)〔NCT01568866〕
【試験参加国】
日本(九州大学病院、JCHO京都鞍馬口医療センター、京都府立医科大学附属病院、岡山医療センター、徳島県立中央病院、日本赤十字社医療センター、名古屋市立大学病院、豊橋市民病院、九州がんセンター、大垣市民病院、群馬大学医学部附属病院、札幌医科大学附属病院、神戸市立医療センター中央市民病院、東海大学医学部付属病院、新潟県立がんセンター新潟病院、大阪大学医学部附属病院、栃木県立がんセンター、国立がん研究センター中央病院、がん研有明病院、虎の門病院、東京医科大学病院、災害医療センター)、韓国、台湾、タイ、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、オーストリア、ベルギー、ブラジル、ブルガリア、チェコ、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イスラエル、イタリア、ポーランド、ルーマニア、ロシア、スロバキア、スペイン、ウクライナ、英国
【原著】
Lancet Oncol. 2016 ;17:27-38. [PubMed: 26671818]
【さらに詳しく】
- 再発多発性骨髄腫のフェーズ3試験でcarfilzomibはボルテゾミブよりもPFSを有意に延長〔日経メディカル〕
- 再発多発性骨髄腫に対するプロテアソーム阻害薬の直接比較、carfilzomibはPFSをボルテゾミブの倍に【ASCO2015】〔日経メディカル〕
- 再発多発性骨髄腫患者に対し、カルフィルゾミブがボルテゾミブよりも優越性を示す〔海外がん医療情報リファレンス〕
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