【大腸がん:一次治療(ORR)】「FOLFIRI+アービタックス」vs「FOLFIRI+アバスチン」

FIRE-3(Lancet Oncol)                      

遠隔転移を有するKRAS遺伝子変異野生型の大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFIRIアービタックス」治療を選択しても「FOLFIRIアバスチン」治療を上回る奏効率は期待しにくいが、生存期間の延長は期待できる。

FOLFIRIアービタックス」を受けた人の奏効率は62%、「FOLFIRIアバスチン」を受けた人の奏効率は58%(p=0.18)。RAS遺伝子変異野生型に限った場合でも、「FOLFIRIアービタックス」を受けた人の奏効率は652%、「FOLFIRIアバスチン」を受けた人の奏効率は60%と差はなかった(p=0.32)。

FOLFIRIアービタックス」治療の主なグレード3以上の主な有害事象は、血液毒性、皮膚反応、下痢。試験ではそれぞれ「FOLFIRIアービタックス」治療を受けた人の25%(vs. 21%)、26%(vs. 2%)、11%(vs. 14%)の人が経験した。

【発表】

2014年7月31日

【試験名】

FIRE-3(Phase 3)〔NCT00433927

【試験参加国】

ドイツ

【原著】

Lancet Oncol. 2014;15:1065-75. [PubMed:25088940]

【さらに詳しく】

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