【FGFR2陽性肝内胆管がん:二次治療(ORR)】リトゴビ

FOENIX-CCA2(NEJM)                       

FGFR2遺伝子融合/再配列を有する肝内胆管がんと診断され、1ライン以上の治療歴がある103名が「リトゴビ」治療を受けた結果、42%の人が治療に奏効し、9.7ヵ月間奏効が持続した。

リトゴビ」治療の主なグレード3の治療関連有害事象は、高リン酸血症(30%)、AST上昇(7%)、口内炎(6%)、倦怠感(6%)。治療関連有害事象のため、「リトゴビ」治療を中止した人は2%であった。

【発表】

2023年1月19日

【試験名】

FOENIX-CCA2(Phase 2)〔NCT02052778

【試験参加国】

日本(北海道大学大学院、京都大学医学部附属病院、東北大学病院、大阪国際がんセンター、国立がん研究センター中央病院)、米国、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、香港、イタリア、韓国、オランダ、スペイン、台湾、英国

【原著】

N Engl J Med 2023; 388:228-239.  [PubMed: 36652354]

【さらに詳しく】

【他の治療選択肢】

【FGFR2陽性肝内胆管がん:二次治療(ORR)】リトゴビ
【FGFR2陽性肝内胆管がん:二次治療(ORR)】リトゴビ
FOENIX-CCA2(NEJM)                        FGFR2遺伝子融合/再配列を有する肝内胆管がんと診断され、1ライン以上の治療歴がある103名が「リトゴビ」治療を受けた結果、42%の人が治療に奏効し、9.7ヵ月間奏効が持続した。 「リトゴビ」治療 ...
【FGFR2陽性肝内胆管がん(ORR)】ペマジール
【FGFR2陽性肝内胆管がん(ORR)】ペマジール
FIGHT-202(Lancet Oncol)                     FGFR2遺伝子融合/再配列を有する人が選択的FGFR1、2、3阻害薬「ペマジール」治療を受けた結果、35.5%の人が治療に奏効し、7.5%ヵ月間奏効が持続した。 最も多くの人が経験した有害事 ...

 

【添付文書における表記】

化学療法歴のあるFGFR2融合遺伝子陽性注)の治癒切除不能な肝内胆管癌を対象とした第Ⅱ相パートにおいて、103例(うち日本人患者14例)に本剤20mgを1日1回経口投与した。主要評価項目であるRECIST ver.1.1に基づく独立評価判定による奏効率(%)は、41.7(95%信頼区間:32.1-51.9)であった。

注) FGFR2遺伝子のイントロン17とエクソン18の境界領域周辺に切断点を有し、他の遺伝子(リーディングフレームの一致の有無に関わらない)又は遺伝子間領域と融合したものと定義された。

本剤が投与された103例中102例(99.0%)に副作用が認められた。主な副作用は、高リン血症(85.4%)、脱毛症(33.0%)及び口内乾燥(30.1%)等であった。