GLOW(NEJM Evid)
65歳以上または併存疾患を有する慢性リンパ性白血病と診断された人が初めての治療を考える場合、「ベネクレクスタ+イムブルビカによる固定期間治療」を選択することで、「クロラムブシル+ガザイバによる固定期間治療」を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。
MRD陰性率は、「ベネクレクスタ+イムブルビカ」治療を受けた人で55.7%と、「クロラムブシル+ガザイバ」治療を受けた人の21.0%を有意に上回った。治療終了後3~12カ月に末梢血中のMRD陰性を持続した人の割合も、「ベネクレクスタ+イムブルビカ」治療を受けた人で84.5%と、「クロラムブシル+ガザイバ」治療を受けた人の29.3%を上回った。
「ベネクレクスタ+イムブルビカ」治療を受けた人の75.5%がグレード3以上の有害事象を経験し、「クロラムブシル+ガザイバ」治療を受けた人では69.5%が経験した。両治療とも最も多かった有害事象は好中球減少であった(34.9% vs 49.5% )。
【発表】
2022年5月13日
【試験名】
GLOW(Phase 3)〔NCT03462719〕
【試験参加国】
米国、ベルギー、カナダ、チェコ、デンマーク、フランス、イスラエル、オランダ、ポーランド、ロシア、スペイン、スウェーデン、トルコ、英国
【原著】
NEJM Evid. 2022 ;1:EVIDoa2200006. [PubMed: 38319255]
【さらに詳しく】
- 高齢者と併存疾患のあるCLLの初回治療はイブルチニブとベネトクラクスの併用がchlorambucilとオビヌツズマブの併用より有効【EHA 2021】:日経メディカル〔日経メディカル〕
- 高齢/unfitのCLL患者の初回治療でイブルチニブ+ベネトクラクスは深く持続的なMRD陰性化を高率で達成【ASH 2021】〔日経メディカル〕
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