
HIMALAYA(NEJM Evid)
初めての全身療法を考える場合、「イミフィンジ+イジュド(単回投与)」を選択することで、「ネクサバール」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待でき、「イミフィンジ」治療を選択することで、「ネクサバール」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。
「イミフィンジ+イジュド(単回投与)」を受けた50.5%、「イミフィンジ」治療を受けた37.1%、「ネクサバール」治療を受けた52.4%がグレード3または4の治療関連有害事象を経験した。
【発表】
2022年6月6日
【試験名】
HIMALAYA(Phase 3)〔NCT03298451〕
【原著】
【さらに詳しく】
- 切除不能肝細胞癌の1次治療でデュルバルマブの繰り返し投与とtremelimumabの単回投与が死亡リスクを22%低減【ASCO GI 2022】〔日経メディカル〕
- デュルバルマブ+tremelimumabの肝がん1次治療が有望な成績/アストラゼネカ〔ケアネット〕
- 切除不能肝細胞癌の1次治療でデュルバルマブとtremelimumabの併用がソラフェニブよりもOSを有意に延長〔日経メディカル〕
- デュルバルマブ+tremelimumab、肝がん1次治療として全生存期間を有意に延長(HIMALAYA)/アストラゼネカ〔ケアネット〕
- デュルバルマブ+tremelimumab、切除不能肝細胞がんのOS延長〔Medical Tribune〕
- 「イミフィンジ」併用療法、HCCの1次治療でOS延長 英AZ、ASCO-GIにP3結果報告〔日刊薬業〕
【添付文書における表記】
イミフィンジ
全身化学療法歴のない切除不能な肝細胞癌患者注7)(ECOG Performance Status 0又は1)1,171例(本剤+トレメリムマブ注8)[本剤併用群393例]、本剤単独投与注9)[本剤単独群389例]、ソラフェニブ[対照群389例])(日本人108例[本剤併用群34例、本剤単独群45例、対照群29例]を含む)を対象に、本剤とトレメリムマブを併用投与した場合及び本剤を単独投与した場合の有効性及び安全性を検討した。
主要評価項目である全生存期間(中央値[95%信頼区間])(836件のイベント)は、本剤併用群で16.4[14.2~19.6]カ月、本剤単独群で16.6[14.1~19.1]カ月、対照群で13.8[12.3~16.1]カ月であり、本剤併用群は対照群に対し統計学的に有意な延長を示した(ハザード比[95%信頼区間]:0.78[0.66~0.92]、p=0.0035[層別log-rank検定、有意水準(両側)0.0398])。また、本剤単独群について、ハザード比の有意水準に対応した信頼区間の上限が事前に規定した非劣性マージンである1.08を下回ったことから、本剤単独群の対照群に対する非劣性が確認された(ハザード比[95.67%信頼区間]:0.86[0.73~1.02])(2021年8月27日データカットオフ)。
注7) 局所療法の適応とならない、Child-Pugh分類Aの患者が組み入れられた。
注8) 本剤1,500mg及びトレメリムマブ300mgを1回、その後4週間の間隔を空けて本剤1,500mgを4週間間隔で投与した。
注9) 本剤1,500mgを4週間間隔で投与した。
治験薬が投与された患者のうち、本剤併用群の388例(日本人34例を含む)中378例(97.4%)、及び本剤単独群の388例(日本人45例を含む)中345例(88.9%)に有害事象が認められた。本剤併用群でみられた主な有害事象は、下痢103例(26.5%)、そう痒症89例(22.9%)、発疹87例(22.4%)、食欲減退66例(17.0%)、疲労66例(17.0%)、発熱51例(13.1%)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加48例(12.4%)、甲状腺機能低下症47例(12.1%)、悪心47例(12.1%)、腹痛46例(11.9%)、不眠症40例(10.3%)、無力症39例(10.1%)であった。本剤単独群でみられた主な有害事象は、下痢58例(14.9%)、そう痒症56例(14.4%)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加56例(14.4%)、食欲減退53例(13.7%)、無力症49例(12.6%)、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加44例(11.3%)、便秘42例(10.8%)、発疹40例(10.3%)であった。
イジュド
全身化学療法歴のない切除不能な肝細胞癌患者注4)(ECOG Performance Status 0又は1)782例(本剤+デュルバルマブ注5)[本剤併用群393例]、ソラフェニブ群[対照群389例])(日本人63例[本剤併用群34例、対照群29例]を含む)を対象に、本剤とデュルバルマブを併用投与した場合の有効性及び安全性を検討した。
主要評価項目である全生存期間(中央値[95%信頼区間])(556件のイベント)は、本剤併用群で16.4[14.2~19.6]カ月、対照群で13.8[12.3~16.1]カ月であり、本剤併用群は対照群に対し統計学的に有意な延長を示した(ハザード比[95%信頼区間]:0.78[0.66~0.92]、p=0.0035[層別log-rank検定、有意水準(両側)0.0398]、2021年8月27日データカットオフ)。
注4) 局所療法の適応とならない、Child-Pugh分類Aの患者が組み入れられた。
注5) 本剤300mg及びデュルバルマブ1,500mgを1回、その後4週間の間隔を空けてデュルバルマブ1,500mgを4週間間隔で投与した。
本剤併用群で治験薬が投与された388例(日本人34例を含む)中378例(97.4%)に有害事象が認められた。主な有害事象は、下痢103例(26.5%)、そう痒症89例(22.9%)、発疹87例(22.4%)、食欲減退66例(17.0%)、疲労66例(17.0%)、発熱51例(13.1%)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加48例(12.4%)、甲状腺機能低下症47例(12.1%)、悪心47例(12.1%)、腹痛46例(11.9%)、不眠症40例(10.3%)、無力症39例(10.1%)であった。