
PD-L1高発現の人が初めての治療を考える場合、「テセントリク単剤治療」を選択することで、プラチナ製剤を含む化学療法を選択した場合に比べ、生存期間の延長が期待できる。
PD-L1の発現がTC(腫瘍細胞)50%以上またはIC(腫瘍浸潤免疫細胞)10%以上の場合「高発現」とされた。
「テセントリク単剤治療」を受けた人のうち30.1%が、グレード3または4の有害事象を経験した。化学療法を受けた人では52.5%の人がグレード3または4の有害事象を経験した。
【発表】
2020年10月1日
【試験名】
IMpower110(Phase 3)〔NCT02409342〕
【原著】
N Engl J Med 2020;383:1328-39. [PubMed: 32997907]
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【さらに詳しく】
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