INTRIGUE(JCO)
進行消化管間質腫瘍と診断され、グリベック治療を受けた人が次の治療を考える場合、「リプレチニブ」治療を選択しても「スーテント」治療を上回る無増悪生存期間は期待しにくい。
KIT exon 11陽性の人では、「リプレチニブ」治療を選択することで、「スーテント」治療を選択した場合を上回る奏効率が期待できる。試験では「リプレチニブ」治療を受けた23.9%の人が治療に奏効し、「スーテント」治療を受けた人の奏効率14.6%より有意に高かった(p=0.03)。
また、「リプレチニブ」治療を選択することで、「スーテント」治療を選択した場合よりグレード3または4の有害事象を経験するリスクが低下する。試験では「スーテント」治療を受けた人の65.6%がグレード3または4の有害事象を経験したのに対し、「リプレチニブ」治療を受けた人では41.3%と有意に少なかった(p<0.0001)。
【発表】
2022年8月10日
【試験名】
INTRIGUE(Phase 3)〔NCT03673501〕
【試験参加国】
米国、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、カナダ、チリ、チェコ、フランス、ドイツ、ハンガリー、イスラエル、イタリア、韓国、オランダ、ノルウェー、ポーランド、シンガポール、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、英国
【原著】
J Clin Oncol. 2022 ;40:3918-3928. [PubMed: 35947817]
【さらに詳しく】
- イマチニブ既治療の消化管間質腫瘍へのPFS延長効果はripretinibとスニチニブで同等、副作用はripretinibが軽度【ASCO Plenary】〔日経メディカル〕
- イマチニブ治療後GISTに対するリプレチニブはスニチニブと同等の効果で副作用が少ない〔海外がん医療情報リファレンス〕
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