KarMMa-3(NEJM)
多発性骨髄腫と診断され、2〜4種類の治療歴がある人が次の治療を考える場合、「CAR-T細胞療法 アベクマ」治療を選択することで、「標準的な治療レジメン」を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。
「標準的な治療レジメン」は、ダラザレックス/ダラキューロ、ポマリスト、デキサメタゾン、ベルケイド、ニンラーロ、レブラミド、カイプロリス、エムプリシティのいずれかの組み合わせで構成されたレジメン。
標準治療を受けた人では42%が治療に奏効したのに対し、「アベクマ」治療を受けた人では71%が治療に奏効し、有意に高かかった(p<0.001)。
「アベクマ」治療を受けた人の93%がグレード3以上の有害事象を経験した(vs 75%)。
【発表】
2023年2月10日
【試験名】
KarMMa-3(Phase 3)〔NCT03651128〕
【試験参加国】
米国、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、英国
【原著】
N Engl J Med. 2023 ;388:1002-1014. [PubMed: 36762851]
【さらに詳しく】
- 再発・難治性多発性骨髄腫に対するイデカブタゲン ビクルユーセルと標準レジメンとの比較〔NEJM日本語アブストラクト〕
- CAR-T ide-cel、再発・難治性多発性骨髄腫への第III相試験結果(KarMMa-3)/NEJM〔ケアネット〕
- BCMA標的CAR-T細胞ide-celは2から4ラインの前治療を受けた多発性骨髄腫の増悪または死亡のリスクを51%低減〔日経メディカル〕
- BCMA標的CAR-T細胞ide-celは2から4ラインの前治療を受けた多発性骨髄腫の無増悪生存期間を有意に延長〔日経メディカル〕
- CAR-T「アベクマ」、無増悪生存期間を改善 米BMS、多発性骨髄腫のP3中間解析で〔日刊薬業〕