アベクマ(一般名:イデカブタジェン ビクルユーセル、開発コード:bb2121)は、B細胞成熟抗原(BCMA)を標的とするCAR-T細胞製品。アベクマが多発性骨髄腫細胞の表面にあるBCMAを認識し結合すると、CAR-T細胞が増殖しサイトカインが放出され、結果として、BCMA発現細胞が融解・殺傷される。日本では2021年3月31日、「再発又は難治性の多発性骨髄腫」を対象とした再生医療等製品製造販売承認申請が行われ、2022年1月20日承認され、同年4月20日薬価収載された。
【標準治療】再発・難治性多発性骨髄腫(標準的な治療が困難な場合)
免疫調節薬、プロテアソーム阻害剤および抗CD38抗体を含む少なくとも3つの標準的な治療が無効または治療後に再発した多発性骨髄腫に対し、CAR-T細胞療法、二重特異性抗体が選択できる […]