LEAP-017(JCO)
MSI-HでないかpMMRの転移性大腸がんと診断され、標準治療に不応または不耐となった人が次の治療を考える場合、「キイトルーダ+レンビマ」治療の選択が「ロンサーフ(またはスチバーガ)」治療を選択した場合を上回る生存期間は期待しにくい。
【発表】
2024年6月4日
【試験名】
LEAP-017(Phase 3)〔NCT04776148/jRCT2031200453〕
【試験参加国】
日本(愛知県がんセンター、国立がん研究センター東病院、神戸市立医療センター中央市民病院、香川大学医学部附属病院、神奈川県立がんセンター、近畿大学病院、埼玉県立がんセンター、静岡がんセンター、九州がんセンター、国立がん研究センター中央病院、がん研有明病院)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、中国、デンマーク、ドイツ、イスラエル、韓国、ロシア、スペイン、台湾、トルコ、英国
【原著】
J Clin Oncol. 2024 Jun 4. [PubMed: 38833658]
【さらに詳しく】
- 既治療の切除不能進行大腸癌にレンバチニブとペムブロリズマブの併用は対照群よりOSを改善傾向も有意差はなし【WCGC 2023】〔日経メディカル〕
- レンバチニブとペムブロリズマブ併用の悪性黒色腫1次治療の開発中止、既治療大腸癌ではOSを有意に延長できず〔日経メディカル〕
- レンビマ/キイトルーダ併用、メラノーマ1次治療のP3中止 エーザイ/米メルク、OS改善示さず〔日刊薬業〕
【現在の治療選択肢】
【大腸がん:三次治療(OS)】「ロンサーフ+アバスチン」vs「ロンサーフ」
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【大腸がん:三次治療(OS)】「ロンサーフ+支持療法」vs「支持療法」
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【大腸がん:三次治療(OS)】「スチバーガ」vs「プラセボ」
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