VESPER(Eur Urol)
転移が認められていない筋浸潤性膀胱がんと診断を受けた人が手術前の化学療法を考える場合、「dose-dense MVAC(メトトレキサート+ビンブラスチン+ドキソルビシン+シスプラチン)」療法を選択しても、「ゲムシタビン+シスプラチン」療法を選択した場合を上回る病理学的完全奏効率は期待しにくい。
グレード3以上の毒性は、dose-dense MVAC療法を受けた52%、「ゲムシタビン+シスプラチン」療法を受けた55%が経験した。dose-dense MVAC療法を受けた人ではグレード3以上の消化器障害、無力症をより多くの人が経験した。
dose-dense MVAC療法6サイクルを完遂できた人は60%、「ゲムシタビン+シスプラチン」療法4サイクルを完遂できた人は84%であった。
【発表】
2020年8月28日
【試験名】
GETUG/AFU V05 VESPER(Phase 3)〔NCT01812369〕
【試験実施国】
フランス
【原著】
Eur Urol. 2021 ;79:214-221. [PubMed: 32868138]
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