【悪性黒色腫:一次治療(1年OS)】「オプジーボ」vs「ダカルバジン」

CheckMate 066(NEJM)                     

BRAF変異野生型の転移性悪性黒色腫と診断された人が初めての治療を考える場合、「オプジーボ」治療を選択することで、「ダカルバジン」治療を上回る1年生存率が期待できる。

オプジーボ」治療による主な有害事象は、倦怠感、瘙痒、悪心。「オプジーボ」治療を受けた人の11.7%がグレード3以上の有害事象を経験した。

この本試験および国内第2相試験の結果に基いて、「オプジーボ」について、日本でも2015年7月31日に、化学療法未治療患者への使用を可能とする一部変更承認申請が行われ、2016年2月29日に、根治切除不能な悪性黒色腫において「化学療法既治療」だけでなく、「化学療法未治療患者」の適応が追加された。米国では本試験結果に基づいて、2015年11月24日に「未治療のBRAF野生型進行期悪性黒色腫(単剤)」に対する適応拡大が承認されている。

【発表】

2014年11月16日

【試験名】

CheckMate 066(Phase 3)〔NCT01721772

【試験参加国】

アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、チリ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、イスラエル、イタリア、メキシコ、ノルウェー、ポーランド、スペイン、スウェーデン

【原著】

N Engl J Med. 2015;372:320-30. [PubMed:25399552]

【さらに詳しく】

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