【トリプルネガティブ乳がん:周術期治療(3年EFS)】「キイトルーダ+化学療法」vs「化学療法」

KEYNOTE-522(NEJM)                   

切除可能なトリプルネガティブ乳がんと診断された女性が手術前後の補助療法を考える場合、化学療法に「キイトルーダ」の上乗せを選択することで3年無イベント生存率の向上が期待できる。

キイトルーダ+化学療法」を受けた77.1%の女性がグレード3以上の有害事象を経験し、「プラセボ+化学療法」を受けた女性では73.3%がグレード3以上の有害事象を経験した。

本試験の結果を受けて、2021年10月25日、「キイトルーダ」が「トリプルネガティブ乳がんに対する術前化学療法との併用療法とそれに続く術後のキイトルーダ単独療法」についての適応拡大申請が行われ、2022年9月26日に承認された。

【発表】

2022年2月10日

【試験名】

KEYNOTE-522(Phase 3)〔NCT03036488/jRCT2080223512

【試験参加国】

日本(愛知県がんセンター病院、国立がん研究センター東病院、北海道がんセンター、兵庫医科大学病院、東海大学病院、聖マリアンナ医科大学病院、近畿大学病院、埼玉医科大学国際医療センター、埼玉県立がんセンター、静岡がんセンター病院、千葉県がんセンター、広島市立広島市民病院、相良病院、熊本大学病院、大阪医療センター、国立がん研究センター中央病院、聖路加国際病院、虎の門病院、がん研有明病院)、米国、オーストラリア、ブラジル、カナダ、コロンビア、フランス、ドイツ、アイルランド、イスラエル、イタリア、韓国、ポーランド、ポルトガル、ロシア、シンガポール、スペイン、スウェーデン、台湾、トルコ、英国

【原著】

N Engl J Med 2022;386:556-67. [PubMed: 35139274]

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