![27717303乳がん](https://i0.wp.com/gantaisaku.net/wp-content/uploads/2016/10/2a05ed65cfce594cf012dd3df7341fc3-1.png?resize=678%2C381&ssl=1)
MONALEESA-2(NEJM)
HR陽性、HER2陰性の人が初めての治療を考える場合、「フェマーラ」治療にCDK4/6阻害薬「リボシクリブ」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。
試験では「リボシクリブ」の上乗せを選択することで、18ヵ月無増悪生存率が42.2%から63.0%に向上。奏効率は37.1%から52.7%に向上。
「リボシクリブ」の上乗せを選択することで、グレード3または4の有害事象として好中球減少症、白血球減少症が増加する。試験では好中球減少症が0.9%から59.3%に、白血球減少症が0.6%から21.0%に増加。有害事象のために治療が継続できなかった人の割合は2.1%から7.5%に増加。
【発表】
2016年10月7日
【試験名】
MONALEESA-2(Phase 3)〔NCT01958021〕
【試験参加国】
米国、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、イタリア、韓国、レバノン、オランダ、ノルウェー、ロシア、シンガポール、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、台湾、タイ、トルコ、英国
【原著】
N Engl J Med. 2016 ;375:1738-1748. [PubMed:27717303]
【さらに詳しく】
- HR 陽性進行乳癌に対する第一選択治療としてのリボシクリブ〔NEJM日本語アブストラクト〕
- CDK4/6阻害薬―パルボシクリブに加えribociclibも有効性証明(解説:矢形 寛 氏)〔ケアネット〕
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- HR陽性HER2陰性進行閉経後乳癌にribociclibとレトロゾール併用は忍容性がありPFSを有意に延長【ESMO2016】〔日経メディカル〕
- 併用で進行乳がん治療抵抗性を克服〔Medical Tribune〕
- 【解説】乳がん新薬の試験結果から考える〔Medical Tribune〕
- 進行乳がんを治療する新薬リボシクリブで進行なく生存する期間を延長〔MEDLEY〕
- リボシクリブが進行乳がんの無増悪生存期間を改善〔がん海外情報リファレンス〕
- リボシクリブ、国際P3で有意性確認 大塚製薬子会社の進行性乳がん治療薬〔日刊薬業〕
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