【HR陽性乳がん(Ki-67≧20%):術後治療(3年iDFS)】「ベージニオ+内分泌療法」vs「内分泌療法」

monarchE(Ann Oncol)                      

高リスクリンパ節転移陽性HER2陰性HR陽性の人が術後補助療法を考える場合、「内分泌療法」に「ベージニオ」の上乗せを選択することで、3年後も浸潤がんがなく生活できる可能性が高まる。その効果はKi-67値が20%以上の女性で特に高い。

試験では「内分泌療法」のみを受けた人3年無浸潤疾患生存率は83.4%であったのに対し、「内分泌療法+ベージニオ」治療を受けた人では88.8%と有意に高かった(HR 0.70(95%CI 0.59-0.82) p<0.0001)。

【発表】

2021年9月27日

【試験名】

monarchE(Phase 3)〔NCT03155997/jRCT2080223612

【試験参加国】

米国、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシア、香港、ハンガリー、インド、イスラエル、イタリア、日本(愛知県がんセンター、国立がん研究センター東病院、四国がんセンター、JCHO 久留米総合病院、群馬県立がんセンター、広島大学病院、北海道がんセンター、兵庫医科大学病院、筑波大学附属病院、東海大学医学部付属病院 、聖マリアンナ医科大学東横病院、神奈川県立がんセンター、東北公済病院、近畿大学病院、埼玉医科大学国際医療センター、埼玉県立がんセンター、静岡がんセンター、自治医科大学附属病院、栃木県立がんセンター、順天堂大学医学部附属順天堂医院、聖路加国際病院、国立がん研究センター中央病院、がん研有明病院、昭和大学病院、東京医科大学病院、国立国際医療研究センター、千葉県がんセンター、九州がんセンター、相良病院、熊本大学医学部附属病院、くまもと森都総合病院、京都大学医学部附属病院、新潟県立がんセンター新潟病院、大阪医療センター、大阪国際がんセンター)、韓国、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ポーランド、ポルトガル、プエルトリコ、ルーマニア、ロシア、サウジアラビア、シンガポール、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、台湾、トルコ、ウクライナ、英国

【原著】

Ann Oncol. 2021 ;32:1571-1581. [PubMed: 34656740]

【さらに詳しく】

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