monarchE(Lancet Oncol)
高リスクHER2陰性HR陽性乳がんと診断され、手術後リンパ節転移陽性であった女性が術後補助療法を考える場合、「内分泌療法」に「ベージニオ」の上乗せを選択することで、4年後も浸潤がんがなく生活できる可能性が高まるが、生存期間の延長は期待しにくい。
「ベージニオ+内分泌療法」の主なグレード3または4の有害事象は、好中球減少症(19.6% vs 0.9%)、白血病減少症(11.4% vs 0.4%)、下痢(7.8% vs 0.2%)。
【発表】
2022年12月6日
【試験名】
monarchE(Phase 3)〔NCT03155997/jRCT2080223612〕
【試験参加国】
米国、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシア、香港、ハンガリー、インド、イスラエル、イタリア、日本(愛知県がんセンター、国立がん研究センター東病院、四国がんセンター、JCHO 久留米総合病院、群馬県立がんセンター、広島大学病院、北海道がんセンター、兵庫医科大学病院、筑波大学附属病院、東海大学医学部付属病院 、聖マリアンナ医科大学東横病院、神奈川県立がんセンター、東北公済病院、近畿大学病院、埼玉医科大学国際医療センター、埼玉県立がんセンター、静岡がんセンター、自治医科大学附属病院、栃木県立がんセンター、順天堂大学医学部附属順天堂医院、聖路加国際病院、国立がん研究センター中央病院、がん研有明病院、昭和大学病院、東京医科大学病院、国立国際医療研究センター、千葉県がんセンター、九州がんセンター、相良病院、熊本大学医学部附属病院、くまもと森都総合病院、京都大学医学部附属病院、新潟県立がんセンター新潟病院、大阪医療センター、大阪国際がんセンター)、韓国、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ポーランド、ポルトガル、プエルトリコ、ルーマニア、ロシア、サウジアラビア、シンガポール、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、台湾、トルコ、ウクライナ、英国
【原著】
Lancet Oncol 2023; 24: 77–90. [PubMed: 36493792]
【さらに詳しく】
- 高リスク早期乳がんへの術後内分泌療法+アベマシクリブ、OS中間解析結果(monarchE)/SABCS2022〔ケアネット〕
- 再発リスクが高いHR陽性早期乳癌の術後療法でアベマシクリブと内分泌療法併用の有効性が長期観察で確認【SABCS 2022】〔日経メディカル〕
- SABCS 2022 アベマシクリブ+ET併用 リンパ節陽性HR陽性HER2陰性早期乳がんのIDFSとDRFSを延長〔ミクスOnline〕
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