PALOMA-2(J Glob Oncol)
アジア人でも、ER陽性HER2陰性の進行乳がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、「フェマーラ」に「イブランス」治療の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。
「イブランス+フェマーラ」治療の主な毒性は血液毒性であり、アジア人でグレード3または4の好中球減少症を経験した人は89.2%(非アジア人:65.2%)、白血球減少症を経験した人は32.3%(非アジア人:23.5%)、血小板減少症を経験した人は4.6%(非アジア人:1.1%)。有害事象のため「イブランス+フェマーラ」治療を中止した人はアジア人と非アジア人で同程度であった(10.8% vs 9.5%)。
【発表】
2019年5月24日
【試験】
PALOMA-2(Phase 3)〔NCT01740427/jRCT2080222282〕
【試験参加国】
日本(愛知県がんセンター、国立がん研究センター東病院、四国がんセンター、北海道がんセンター、熊本市民病院、埼玉県立がんセンター、国立がん研究センター中央病院、千葉県がんセンター、九州がんセンター、広島市立広島市民病院、岩手医科大学附属病院、相良病院、熊本大学医学病院、新潟県立がんセンター新潟病院、大阪医療センター)、米国、オーストラリア、ベルギー、カナダ、チェコ、フランス、ドイツ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、韓国、ポーランド、ロシア、スペイン、台湾、ウクライナ、英国
【原著】
J Glob Oncol. 2019; 5:1-19. [PubMed: 31125276]
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