VALENTINE-PTCL01(Lancet Oncol)
末梢性T細胞リンパ腫と診断され、何らかの治療を受けた後に再発した人または効果がなかった119名が「エザルミア」治療を受けた結果、44%の人が治療に奏効し、奏効が11.9ヵ月持続した。
本試験の結果に基づき、2024年1月31日、「エザルミア」が「再発または難治性の末梢性T細胞リンパ腫」を対象に承認申請され、同年6月24日、承認された。
【発表】
2024年10月29日
【試験】
VALENTINE-PTCL01(Phase 2)〔NCT04703192/jRCT2071200095〕
【試験実施国】
日本(名古屋医療センター、名古屋市立大学病院、国立がん研究センター東病院、北海道大学病院、国立がん研究センター中央病院、九州大学病院、鹿児島大学病院、京都府立医科大学附属病院、長崎大学病院、岡山大学病院)、米国、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、韓国、オランダ、スペイン、台湾、英国
【原著】
Lancet Oncol. 2024 Oct 29. [PubMed: 39486433]
【さらに詳しく】
- 再発・難治性の末梢性T細胞リンパ腫にEZH1・EZH2選択的阻害薬バレメトスタットが有効な可能性【ASH 2023】〔日経メディカル〕
- エザルミア、末梢性T細胞リンパ腫を対象とした第2相臨床試験で有効性を示す -第一三共-〔オンコロ〕
このトライアルが科学的根拠となっているレジメンを見る
【添付文書における表記】
再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫患者注4)を対象に、本剤200mgを1日1回空腹時に経口投与したときの有効性及び安全性を検討した。その結果、有効性評価対象症例119例(日本人15例を含む)での奏効率は、43.7%(52例)(95%信頼区間:34.6~53.1)であった。組み入れられた患者の病理組織型別の奏効率は、次表のとおりであった。
注4) 対象患者の病理組織型:AITL、PTCL-NOS、ALK陽性ALCL、ALK陰性ALCL、PTCL-TFH、FTCL、MEITL、CD8陽性AECTCL、PCGDTCL、EATL(腸症関連T細胞リンパ腫)、HSTL(肝脾T細胞リンパ腫)
安全性評価対象症例133例(日本人16例を含む)での副作用発現頻度は79.7%(106例)であった。主な副作用は、血小板減少44.4%(59例)、貧血27.1%(36例)、味覚不全24.8%(33例)、好中球減少21.1%(28例)等であった。