【レジメン図鑑】イブランス+フェマーラ(HR陽性乳がん)

イブランス」は「ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳がん」を効能及び効果として2017年9月27日に承認されたCDK4/6阻害薬。

イブランスフェマーラ」併用療法は、「フェマーラ」単剤治療を上回る無増悪生存期間が期待できることがPhase 3試験『PALOMA-2』、『PALOMA-4』によって示されており、閉経後ホルモン受容体陽性HER2陰性転移・再発乳がんに対する一次内分泌療法として強く推奨されている治療の一つとなっている。

イブランスフェマーラ」併用療法の主な副作用は、好中球減少症(78.4%)、白血球減少症(38.5%)、脱毛症(31.5%)、疲労(30.2%)、口内炎(23.2%)、悪心(21.6%)、関節痛(19.6%)、貧血(19.1%)、感染症(19.1%)、ほてり(17.8%)、下痢(14.9%)、血小板減少症(14.6%)、無力症(12.4%)、発疹(10.8%)等。

【承認日】

2017年9月27日

【効能及び効果】

  • ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌

【さらに詳しく】

このレジメンの主なトライアルを見る

【トライアル図鑑】  PALOMA-2(ER陽性乳がん:一次治療)
【試験名】 PALOMA-2(Phase 3)〔NCT01740427/jRCT2080222282〕 【試験開始日】 2013年11月25日 【試験終了予定日】 2023年8月26日 【試験参加国】 日本(愛知県がんセンター、国立がん研究センター東病院、四国がんセンター、北海道 ...
【ER陽性乳がん:一次治療(PFS)】「イブランス+フェマーラ」vs「フェマーラ」
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【ER陽性乳がん:一次治療(OS)】「イブランス+フェマーラ」vs「フェマーラ」
PALOMA-2(JCO)                         ER陽性HER2陰性の進行乳がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、「フェマーラ」に「イブランス」治療の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できるが、生存期間の延長は期待しにくい。 ...
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PALOMA-2(Int J Clin Oncol)                   日本人でも、ER陽性HER2陰性の進行乳がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、「フェマーラ」にCDK4/6阻害薬「イブランス」治療追加を選択することで、無増悪生存期間の延長が期待で ...
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