【膵がん:一次治療(6ヵ月OS)】「アクテムラ+ゲムシタビン+アブラキサン」vs「ゲムシタビン+アブラキサン」

PACTO(JCO)                           

局所進行または転移性膵がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「ゲムシタビンン+アブラキサン」治療に「抗IL-6受容体抗体アクテムラ」の上乗せを選択することで6ヵ月生存率(主要評価項目)の向上は期待しにくいが、18ヵ月生存率の向上が期待できる。

6ヵ月生存率は、「ゲムシタビンン+アブラキサン」治療を受けた人で62.0%、「アクテムラゲムシタビンン+アブラキサン」治療を受けた人で68.6%であり、統計学的有意差は認められなかった(p=0.409)。しかし、18ヵ月生存率は「ゲムシタビンン+アブラキサン」治療で7.0%であったのに対し、「アクテムラゲムシタビンン+アブラキサン」治療では27.1%であり、有意な改善が認められた(p=0.001)。

ゲムシタビンン+アブラキサン」治療の奏効率は35.2%、「アクテムラゲムシタビンン+アブラキサン」治療の奏効率は37.1%であった。

悪液質への影響として「アクテムラ」の上乗せによって筋肉量の減少が有意に抑制された。悪液質促進因子GDF15はどちらの治療でも変化を認めなかった。

グレード3以上の有害事象は、「ゲムシタビンン+アブラキサン」治療が63.4%であったのに対し、「アアクテムラゲムシタビンン+アブラキサン」治療では88.1%と有意に多い発現が認められた。主な有害事象は、好中球減少、血小板減少、肝酵素上昇、下痢であった。

【発表】

2025年5月12日

【試験名】

PACTO(Phase 2)〔NCT02767557

【試験参加国】

デンマーク、ノルウェー

【原著】

J Clin Oncol. 2025 May 12.  [PubMed: 40354592]