【再発卵巣がん:プラチナ感受性(PFS)】「リムパーザ+低用量シクロホスファミド→リムパーザ+イミフィンジ」vs「リムパーザ」

SOLACE2(Nat Commun)                               

高異型度漿液性卵巣がんと診断され、1ラインのプラチナ製剤+タキサン治療最終投与から6ヵ月以上経過後に再発した女性が次の治療を考える場合、「リムパーザ+低用量シクロホスファミドによるプライミング」後に「イミフィンジリムパーザ」治療を選択しても「リムパーザ」治療を上回る無増悪生存期間は期待しにくい。

本試験の主要評価項目は36週時無増悪生存率であり、「リムパーザ」単独治療を受けた人で35.1%であったのに対し、「リムパーザ単独プライミング→イミフィンジリムパーザ」治療を受けた人では47.4%、「リムパーザ+低用量シクロホスファミドプライミング→イミフィンジリムパーザ」治療を受けた人では48.7%であり、36週時無増悪生存率67%に到達しなかった。

卵巣がんでは、腫瘍内部が「免疫抑制的」な状態にあり、T細胞が腫瘍を攻撃しにくいことが知られている。このため免疫チェックポイント阻害薬単独では十分な効果が出にくい。そこで「リムパーザ」によって腫瘍細胞のDNA損傷を誘導し、免疫活性化シグナル(STING経路)を促進し、低用量シクロホスファミドによってTreg(免疫抑制細胞)を減らし、CD8 T細胞を活性化させ、免疫が働きやすい状態(primed tumor microenvironment)を作り出し、免疫チェックポイント阻害薬(イミフィンジ)との相乗効果を狙うという戦略がSOLACE2試験において検証された。

【発表】

2025年11月5日

【試験名】

SOLACE2(Phase 2)〔NCT04015739

【試験参加国】

オーストラリア

【原著】

Nat Commun. 2025 ;16:9756. [PubMed: 41193417]